「じっくりGLとJava」 1 LWJGL?OpenGL?
LWJGLの説明をもっとじっくりわかりやすく(?)説明したいと思います。LWJGLを知るには、その大元のOpenGLを知らないといけないので、そのへんの説明からしたいと思います。
OpenGL
そもそもOpenGLとは?
OpenGLは、簡単に言うと、、、
「どこでも軽く3D/2D表示出来るようにするフリーのプログラム」
です。
3D表示をするソフト(3Dグラフィックソフト)というのは、もちろん画面内に3次元の物があるわけじゃなく、仮想的に3次元を作り、その中の「ある視点」を2Dの画面に写しているのです。例えば、数学などで書く展開図や見取り図と同じことです。
OpenGLはその中の一つで、無料で使えるライブラリー(中のプログラムを参照できるもの)なのです。
ちなみに、OpenGLの正式名称は "Open Graphics Library"です。
OpenGLの歴史
正直、歴史はそんなに大事じゃなさそう(というより、そんなに知らない)ので、細かいことはいいませんが…
もともと、OpenGLの前駆はSilicon Graphicsという会社の”IrisGL"*1です。これはIRIXというOS*2上でしか動かせないものでした。
IrisGLは多機能でしたが使いづらかったために、Silicon Graphicsは、使いやすく、更に、他のOSでも使える”Open”なグラフィックプログラムとして、”OpenGL”を作りました。
その後、Silicon Graphicsの破産などを受けて、2006年から The Khronos Group という標準化団体(その業界の標準を決める団体)が経営することになりました。
Direct XとOpenGL
OpenGLと同様に、3Dグラフィックソフトとして有名で、世界中で使われているのがDirectXです。
DirectXはWindowsを出しているMicrosoft が作ったフリーライブラリーです。OpenGLに比べて実行速度が早く、ゲームなどに特化した感じです。下にOpenGLとの違いをまとめました。
DirectX | OpenGL | |
---|---|---|
開発年 | 1995 | 1992 |
対応OS | Windowsのみ | Windows,Mac OS Linuxなど(マルチプラットフォーム) |
高速で動くGPU | GeForce系 | Quadro系 |
主な使用目的 | ゲームなど | デザイン・設計など |